クリティック再建のために

2021年12月21日に紹介した 木庭 顕/著 「クリティック再建のために」についての記事です。

書誌情報

タイトル クリティック再建のために
著者 木庭 顕/著
出版社 講談社
ISBN 978-4-06-527070-7
価格 1,815 円 (10% 税込)
発売予定日 2022年2月10日
サイズ 四六判
ページ数 240 ページ
Cコード C0310 (一般, 全集・双書, 哲学)

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@nekonoizumi

講談社選書メチエ2月。「本書が掲げる「クリティック」は、ふつう「批評」や「批判」という日本語に訳されます。しかし、それらの語では十分に表されない意味が「クリティック」には含まれていることを日本の知的世界は…」
⇒木庭顕
『クリティック再建のために』 www.hanmoto.com/bd/isbn/978406

posted at 22:43:21

@nekonoizumi

「…気づかずにきました。その状況を憂える碩学が、これまでの仕事を総括するとともに、将来の知の土台を提供するべく、本書を書き上げました。
「クリティック」とは「物事を判断する場合に何か前提的な吟味を行う」という考え方です。その系譜をたどる道程はホメーロスから開始されます。…」

posted at 22:45:04

@nekonoizumi

「…そこからヘーロドトスとトゥーキュディデースを経てソークラテース、プラトーンに至る古代ギリシャの流れは、キケローやウァッローの古代ローマを経由する形で、一四世紀イタリアのペトラルカ、ヴァッラに至って「人文主義」として開花しました。…」

posted at 22:45:04

@nekonoizumi

「…この流れの根幹にある態度――それは、あるテクストを読み、解釈する前に、それは「正しいテクスト」なのか、そして自分がしているのは「正しい解釈」なのかを問う、というものです。こうした知的態度は古代ギリシャ以来のものであり、のちの者たちはその古代ギリシャ以来の態度に基づいて…」

posted at 22:45:05

@nekonoizumi

「…古代ギリシャのテクストを読み、解釈してきました。そして、それこそがヨーロッパの知的伝統を形作ってきた営みにほかなりません。
この系譜は、近代と呼ばれる時代にデカルトとスピノザによって変奏され、ついには実証主義とロマン主義の分岐を生み出します。その分岐を抱えたまま、…」

posted at 22:45:05

@nekonoizumi

「…現代に至って構造主義と現象学という末裔を出現させました。こうして、古代ギリシャから現代にまで至る流れを「クリティック」を軸にして全面的に書き換えること――そこに浮かび上がる思想史は、まさにその知的伝統から日本が外れているという事実を否応なく突きつけてくるでしょう。…」

posted at 22:45:06

@nekonoizumi

「…この欠如がいかなる現実をもたらしているのか。本書は、現代の危機のありかを暴き、そこから脱出するための道を示して閉じられます。
ここにあるのは、三部作『政治の成立』、『デモクラシーの古典的基礎』、『法存立の歴史的基盤』、日本国憲法を扱う『憲法9条へのカタバシス』、…」

posted at 22:45:06

@nekonoizumi

「…そして話題作『誰のために法は生まれた』など、数々の著作で圧倒的な存在感を示してきた著者からの渾身のメッセージです。」

posted at 22:45:06

@nekonoizumi

選書判 / 240ページ / 1,650円+税 の史上最安木庭顕!

posted at 22:47:18

@nekonoizumi

今気付いたのだけれど、木庭顕先生の著者紹介、「1951年、東京都生まれ。歴史学者。」となっていて、アレ?と思って、9月に出た編訳書『モミッリャーノ 歴史学を歴史学する』を見たらこちらも「歴史学者。1951年生まれ。」になっていた。それ以前は「○○学者」という名乗りは無し。

posted at 22:54:02

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