2022年7月19日に紹介した 橋本 雄/著 「偽りの外交使節 : 室町時代の日朝関係」についての記事です。
書誌情報
タイトル | 偽りの外交使節 : 室町時代の日朝関係 |
---|---|
著者 | 橋本 雄/著 |
出版社 | 吉川弘文館 |
ISBN | 978-4-642-05751-6 |
価格 | – |
発売予定日 | – |
サイズ | 縦 190.0 mm |
ページ数 | 203 ページ |
Cコード | – |
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橋本雄『偽りの外交使節 室町時代の日朝関係』(吉川弘文館,2012)での記述です。
http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b102878.html…
室町期に日朝通交の舞台に登場した大量の偽の外交使節とはなんだったのかという点をとりあげた、とても面白い一冊です。
posted at 21:50:19
幕府の朝鮮外交の扱いの軽さと朝鮮側の事情に付け込んで偽使をこれでもかと送りまくって朝鮮王朝にたかりまくる宗氏をはじめとした倭人たち。国書改竄とかそんなレベルではない。
posted at 21:52:22
実在の幕閣の名をそのまま使うと不都合が起こるので、一字だけもじった架空の人物の名代で訪れたり、宗氏が情報コントロールして朝鮮側に不都合なことがばれないようにしたりとか。そもそも幕府の朝鮮外交管理がいい加減なので国書改竄とかの不正が横行したりして正式使節も偽っぽくなることも。
posted at 21:52:22
世祖時代には王権簒奪者だった世祖が仏教に入れ込んで朝鮮で仏教奇瑞が次々と起こる中、正当性確立に腐心していた世祖の弱みに付け込んで祝賀使の名目で大量に送り込まれる偽使たち。単なる祝賀使が行き詰ると、対馬国主の要請による使者に、それも行き詰ると偽日本国王使とその護衛使節がやってくる。
posted at 21:52:22
後に、偽使が幕府に露見して、偽使対策に朝鮮との間で象牙による勘合制みたいなの(牙符制)ができ、偽使が一時的に低調になるものの、幕府の権力争いの中で牙符が大内氏や大友氏などに下げ渡され、それらが宗氏に又貸しされることで、結局、偽使や半真半偽使みたいなのの権威づけになってしまったり。
posted at 21:52:23
とにかく対馬宗氏がやりたい放題でめちゃくちゃ面白いです。
posted at 21:52:23
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