目次あり。「唐の統治体制を説明する際の基本知識である「羈縻」について、唐代史研究の基本史料である宋代成立の『新唐書』への詳細な分析を主軸に再検討をおこない、…」
⇒西田祐子
『唐帝国の統治体制と「羈縻 」 『新唐書』の再検討を手掛かりに』
山川出版社 https://www.yamakawa.co.jp/product/67396

posted at 22:40:47

「…唐代当時の「羈縻」概念の解明を試みた。
「羈縻政策」は、帰順してきた異民族に対して緩やかな間接支配をおこなうという、唐帝国の統治体制の特徴として、学界で一般化している知識である。本書では、この理解の根拠となっている『新唐書』の記事が、後世の書き下ろしである可能性を指摘し…」

posted at 22:41:25

「…常識化してきた「羈縻」の語義を漢代～唐代の用例に即して修正したうえで、「羈縻州」治下の異民族であると捉えられてきた「蕃人」が、実際には唐の内部にしっかりと組み込まれ、一般住民を意味する「百姓」として扱われていたことを論じた。」

posted at 22:41:25

第三章　『新唐書』地理志の編纂と〝羈縻州〟条
　１　『新唐書』〝羈縻州〟条にひそむ問題
　２　『新唐書』『旧唐書』における「羈縻」用例の比較
　３　〝羈縻州〟条は〈書き下ろし〉かいなか――〝羈縻州〟の数をめぐる恣意的な加工
　４　『新唐書』のもたらす不正確な〈唐代観〉

posted at 22:41:52