2023年3月27日に紹介した 浦口 薫/著 「封鎖法の現代的意義」についての記事です。
書誌情報
タイトル | 封鎖法の現代的意義 |
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著者 | 浦口 薫/著 |
出版社 | 大阪大学出版会 |
ISBN | 978-4-87259-775-2 |
価格 | 4,840 円 (10% 税込) |
発売予定日 | 2023年4月10日 |
サイズ | A5 判 |
ページ数 | 366 ページ |
Cコード | C3032 (専門, 単行本, 法律) |
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目次あり。「2度の世界大戦で英国が実施した長距離封鎖は合法だったのか。そして、海上封鎖は現代でも有効な海戦の方法であり続けているのか。この2つの疑問が本書の出発点となっている。…」
⇒浦口薫
『封鎖法の現代的意義 長距離封鎖の再評価と地理的限定』
大阪大学出版会 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784872597752…
posted at 19:09:27
「…本書の主たる分析対象である海上封鎖は、戦時に敵国通商を遮断する海戦の方法の1つであり、主力軍艦同士の砲撃戦のような華々しいものではなく、軍艦が商船を停船させ船内を捜索するような地味な戦いの累積である。一方、敵国港には様々な国の船舶が出入りして貿易が行われているため、…」
posted at 19:09:27
「…敵国商船のみでなく、これら全てを統制する必要が生じる。」
「海上封鎖がいかなるもので法的にいかに説明し得るかを分析し、その現代的意義を考察する。」
posted at 19:09:28
「海上封鎖はいかなる条件の下で許容されるかが、常に論争の焦点になってきた。その条件は、それぞれの時代の海戦と海運をめぐる環境の変化の影響を受けて常に変化してきたが、一方で一貫して実効性という概念で説明されてきた。」
posted at 19:09:28
「20世紀に入ると、海戦及び海運環境の変化、交戦国側の主張の優勢及び第2次大戦後の戦争違法化といった新たな状況が出現し、海上封鎖の実施にいかなる影響を及ぼしているかが明らかでない。これら状況が封鎖法を変化させたか否かについては、元々の封鎖法が近接封鎖を要求していたのか否かで異なる」
posted at 19:09:29
「…これらの問題が明らかでないために、現代の海上封鎖がいかなるもので、法的にどのような説明が可能であるかは明らかではなく、さらには現代では海上封鎖は検討に値する海戦の方法ではなくなったと評する多くの論者が登場した。
本書は、…」
posted at 19:09:29
「…17世紀以降今日に至る国家実行、判例及び学説を網羅的に分析して長距離封鎖の合法性を評価するとともに、20世紀以降に生起した状況が及ぼした影響の観点から封鎖法を捉え直し、その現代的意義を明らかにし、過去及び今後設定される海上封鎖に統一的な評価基準を提供しようと試みたものである。」
posted at 19:09:29
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