2022年11月4日に紹介した 田村景子/著 「希望の怪物」についての記事です。
書誌情報
タイトル | 希望の怪物 |
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著者 | 田村景子/著 |
出版社 | 笠間書院 |
ISBN | 978-4-305-70976-9 |
価格 | 1,980 円 (10% 税込) |
発売予定日 | 2023年1月5日 |
サイズ | 四六判 |
ページ数 | 320 ページ |
Cコード | C0095 (一般, 単行本, 日本文学、評論、随筆、その他) |
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目次あり。「さまざまな怪物たちが、今、フィクションの世界を跋扈している。
人につくられた巨大な破壊神、人間ならざるものと人間との融合、DNA操作をされた特異な身体から、…」
⇒田村景子
『希望の怪物 現代サブカルと「生きづらさ」のイメージ』
笠間書院 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784305709769…
posted at 23:51:01
「…吸血鬼、ゾンビ、殺人鬼、そして人間を侵し社会を侵す疫病神まで。
なぜわたしたちは、かくまでに怪物に魅せられるのか。
正体不明の怪物は、人間にあたえる恐怖によって日常を揺るがし、あたりまえの日常に破滅的な危機がせまるのを知らせる異様な警告者である。…」
posted at 23:52:05
「…例えば、地震や津波を怪物にみたてることで災厄を意識化させたように。
例えば、疫病の流行に先んじてあらわれる怪物が、疫病を可視化し、衛生状態の改善をうながすように。
例えば、統治を脅かす怪物が、権勢によって滅亡に追いこまれた人々の存在を忘れさせないように。…」
posted at 23:52:05
「…社会の大変容にわずかに先立ち、または社会の大変容とともに、フィクショナルな怪物たちはくりかえし登場してきた。
本書は、バブル狂乱の一九八〇年代から、一九九〇年代のポスト冷戦の混乱をくぐり、新しい戦争が世界中に広がった二〇〇〇年代、三月一一日の破局からはじまる二〇一〇年代、…」
posted at 23:52:06
「…そしてコロナ禍と侵略戦争の現在まで――、この四〇年間たえまなく、きわめて特異で魅力的な怪物を輩出してきたサブカルチャーにおける怪物たちの表象を考察する。
マンガ・アニメ・ライトノベルなどに描かれた怪物たちは、いかに跳梁し、なにを警告し、…」
posted at 23:52:06
「…その先にいかなる希望を見いだそうとしたのか。それは、世界に変化を求めつづける希望の怪物たちと、「生きづらさ」に苦しみ、なお生きようとするわたしたちとの、かすかで不断な共闘の記録である。」
posted at 23:52:06
はじめに 希望の怪物とは
一 予兆と警告の出現 庵野秀明・舞城王太郎『巨神兵東京に現わる』
二 巨神兵とともに往く 宮崎駿『風の谷のナウシカ』
三 人型爆砕装置 大友克洋『AKIRA』
四 人に寄生し人を問い直す小怪物 岩明均『寄生獣』
五 絶望の怪物、希望の怪 『新世紀エヴァンゲリオン』
…
posted at 23:53:30
…
六 怪物と怪物が死の村で出会った 小野不由美『屍鬼』
七 破滅をさらにたぐりよせる 岩井志麻子『夜啼きの森』
八 虚弾こそ乱射せよ 桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』
九 わたしたちは、新たな怪物となる 『魔法少女 まどか☆マギカ』
…
posted at 23:53:30
…
一〇 怪物があらわれた、怪物とともに変わる
浦沢直樹『MONSTER』、井上智徳『COPPELION』、諌山創『進撃の巨人』、石田スイ『東京喰種』、吾峠呼世晴『鬼滅の刃』、藤本たつき『チェンソーマン』、朱戸アオ『Final Phase』『リウーを待ちながら』
おわりに
posted at 23:53:31
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