長崎丸山遊廓 江戸時代のワンダーランド

2021年7月16日に紹介した 赤瀬 浩/著 「長崎丸山遊廓 江戸時代のワンダーランド」についての記事です。

書誌情報

タイトル 長崎丸山遊廓 江戸時代のワンダーランド
著者 赤瀬 浩/著
出版社 講談社
ISBN 978-4-06-524960-4
価格 1,320 円 (10% 税込)
発売予定日 2021年8月18日
サイズ 新書
ページ数 368 ページ
Cコード C0221 (一般, 新書, 日本歴史)

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@nekonoizumi

講談社現代新書8月。「10両程の身代金(約100万円)を背負って商売をはじめ、運と実力があれば揚代だけで年間1000万円を超え、プレゼントに至っては一度に数百万円単位で得た。…」
⇒赤瀬浩
『長崎丸山遊廓 江戸時代のワンダーランド』 www.hanmoto.com/bd/isbn/978406

posted at 23:25:27

@nekonoizumi

「…その収入は本人の貯蓄のみならず家族や親戚、出身の地域社会まで潤すことができた。娘たちだけが持っている可能性を生かしたサクセスストーリーが丸山遊女にはついてまわったのである。…
…長崎において遊女が特別な存在とされたのは、なによりもまず、都市長崎があまりにも小さく、…」

posted at 23:27:22

@nekonoizumi

「…あまりにも貧しかったからだった。地場の生産力の不足を補うために都市に貿易の利益を還流させるという重要な役目を担っていたのが遊女たちであった。つまり、遊女は長崎の第一の「商品」だったのだ。…」

posted at 23:27:22

@nekonoizumi

「…長崎の場合、ほとんどの遊女は実家と密に連絡をとり、遊女となった後も地域社会の構成員としての意識をもちつづけていた。また奉行所をはじめ、都市をあげて遊女を保護し、嫌な仕事は拒むことも可能だった。長崎の街は一つの運命共同体であり、住民の生活が成り立つようにするためには、…」

posted at 23:27:22

@nekonoizumi

「…他所から訪れた商人が長崎で得た貿易の利益を丸山で揚代や贈物として吸い上げ、そのようにして得た利益を回して貧しい借家人まで潤してゆかなければならなかった。そのような「トリクルダウン」の手段として、丸山遊女の果たす役割はすこぶる大きかった。…」

posted at 23:27:23

@nekonoizumi

「…それゆえ、現代の価値にして数千万円の収入を得る可能性もある遊女は、むしろかならず、長崎市中の出身者でなければならなかったのだ。
本書では、このような視点のもと、丸山遊女が当時の人々からどのように見られていたかについては今日的な視点から早急に判断を下すことを避け、…」

posted at 23:27:23

@nekonoizumi

「…当時の人々の気持ちが想像できる資料をもとにして論じていきたい。

posted at 23:27:23

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