歌う民衆と放歌高吟の近代

2022年4月19日に紹介した 永嶺重敏/著 「歌う民衆と放歌高吟の近代」についての記事です。

書誌情報

タイトル 歌う民衆と放歌高吟の近代
著者 永嶺重敏/著
出版社 勉誠出版
ISBN 978-4-585-37003-1
価格 3,850 円 (10% 税込)
発売予定日 2022年5月31日
サイズ 四六判
ページ数 288 ページ
Cコード C0073 (一般, 単行本, 音楽・舞踊)

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@nekonoizumi

「歌うことが「罪」だった時代―
万葉時代に若い男女が愛を歌い交わした「歌垣」、船唄や木遣り歌などの仕事唄など、古来日本人の生活は歌とともにあった。…」
⇒永嶺重敏
『歌う民衆と放歌高吟の近代 放歌民衆から唱歌・軍歌を歌う国民へ』
勉誠出版 bensei.jp/index.php?main

posted at 23:20:42

@nekonoizumi

「…しかし、明治になり、文明開化の流れの中で、卑猥な歌詞の俗謡、乱酔放歌などの暴行事件などが多発したことにより、放歌―辺りかまわず大声で歌うこと―は野蛮な行為と見なされ、処罰の対象となった。
日常生活のありふれた行為であるがゆえに、意識されず、…」

posted at 23:21:08

@nekonoizumi

「…記録に残されることの少なかった「放歌」の歴史を、犯罪記録として残った資料、多数の図版とともに丹念に紐解く。
明治の民衆の「歌う文化」を見つめなおす格好の一冊!」

posted at 23:21:08

@nekonoizumi

第一部 明治の路上放歌と歌う民衆の世界

第一章 「路上で歌う行為」が犯罪となった時代―放歌罪の成立過程と展開 
一 放歌高吟は「開けぬ国」の旧弊
二 前史(明治三―五年)―「乱酔放歌」の禁止
三 違式詿違条例(明治五―十四年)―道府県単位での放歌罪

posted at 23:22:07

@nekonoizumi


四 旧刑法の違警罪―放歌罪の全国化(明治十五―四十年)
五 街路取締規則と放歌規制
六 放歌罪目の消失―現行刑法と警察犯処罰令(明治四十一年―)

第二章 路上放歌をめぐる民衆と巡査の市中攻防戦
一 警察統計と五百人の放歌犯
二 放歌犯の実態
三 侮辱放歌による民衆の反撃

posted at 23:22:08

@nekonoizumi

第三部 放歌世界から教育訓練型の歌の世界へ

第五章 放歌世界と唱歌・軍歌の導入
一 俗謡と放歌世界の特徴
二 唱歌教育の導入と俗謡改良
三 軍歌を歌う兵士の誕生
四 兵士と放歌

posted at 23:22:33

@nekonoizumi

第六章 学生の放歌高吟文化の形成過程
一 明治十年代の学生生活と放歌高吟の禁止
二 明治二十年代の寮生活と「花は桜木」の誕生 
三 一高的伝統の始まりと寮歌の誕生
四 放歌高吟文化の制度化

posted at 23:22:33

@nekonoizumi

終章 デモ行進歌の誕生と展開―政治・社会運動と歌の利用
一 民権運動と歌と行進の利用 
二 デモ行進歌の誕生
三 「社会主義の歌」と「革命歌」
四 大正以降の展開―普選歌とメーデー歌の高唱

posted at 23:22:56

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