カチンの森【新装版】

2022年4月25日に紹介した ヴィクトル・ザスラフスキー/著,根岸隆夫/翻訳 「カチンの森【新装版】」についての記事です。

書誌情報

タイトル カチンの森【新装版】
著者 ヴィクトル・ザスラフスキー/著,根岸隆夫/翻訳
出版社 みすず書房
ISBN 978-4-622-09520-0
価格 3,960 円 (10% 税込)
発売予定日 2022年5月23日
サイズ 四六判
ページ数 224 ページ
Cコード C1022 (教養, 単行本, 外国歴史)

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@nekonoizumi

目次あり。「1940年春、ソ連西部、スモレンスク郊外のカチンの森で、ソ連秘密警察は約4,400人のポーランド人捕虜将校を銃殺した。…」
⇒ヴィクトル・ザスラフスキー/根岸隆夫訳
『カチンの森 ポーランド指導階級の抹殺 【新装版】』
みすず書房 www.hanmoto.com/bd/isbn/978462

posted at 23:28:15

@nekonoizumi

「…犠牲者数は、同時期に他の収容所などで殺されたポーランド人と合わせて22,000人以上。職業軍人だけでなく、医師、大学教授、裁判官、新聞記者、司祭、小中学校教師など、国をリードする階層全体におよんだ。
しかしソ連は、犯人はドイツであると主張。さらに連合国もすべてソ連の隠蔽工作に…」

posted at 23:29:29

@nekonoizumi

「…加担し、冷戦下も沈黙を守りつづけた。ソ連が事実を認めたのは1990年、ゴルバチョフの時代。92年になるとスターリンの署名した銃殺命令書も閲覧可能になる。
スターリンが、ポーランドという国自体を地図から抹消しようとした理由は何か。なぜゴルバチョフは、もっとも重要な文書の公開に…」

posted at 23:29:30

@nekonoizumi

「…踏み切れなかったのか。著者は簡潔にバランスよく、独ソ不可侵条約とカチン虐殺の関係、欧米列強の対応と思惑、歴史家の責任、さらにはカチンに象徴されるソ連全体主義の根本的な問題と、ふたつの全体主義国家(ナチ・ドイツとソ連)の比較まで、最新資料を駆使しながら解析する。…」

posted at 23:29:30

@nekonoizumi

「…日本では類書はきわめて少ないが、欧米では蓄積がある。本書はそのなかでも決定版として評価が高い。今後、20世紀ソ連の全体主義見直しのなかで、ますます重要度を増すことだろう。2008年、ハンナ・アーレント政治思想賞を受賞。」

posted at 23:29:31

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