フィンランド 虚像の森

2022年7月20日に紹介した アンッシ・ヨキランタ/著,ペッカ・ユンッティ/著,アンナ・ルオホネン/著,イェンニ・ライナ/著,田中 淳夫/監修,上山 美保子/翻訳 「フィンランド 虚像の森」についての記事です。

書誌情報

タイトル フィンランド 虚像の森
著者 アンッシ・ヨキランタ/著,ペッカ・ユンッティ/著,アンナ・ルオホネン/著,イェンニ・ライナ/著,田中 淳夫/監修,上山 美保子/翻訳
出版社 新泉社
ISBN 978-4-7877-2204-1
価格 3,520 円 (10% 税込)
発売予定日 2022年8月24日
サイズ 四六判
ページ数 456 ページ
Cコード C0036 (一般, 単行本, 社会)

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@nekonoizumi

「森と湖の国・フィンランドは世界有数の林業国家。日本からもフィンランド林業に憧れて留学する人が後を絶たない。…」
⇒アンッシ・ヨキランタ,ペッカ・ユンッティ,アンナ・ルオホネン,イェンニ・ライナ/田中淳夫監訳/上山美保子訳
『フィンランド 虚像の森』
新泉社 www.hanmoto.com/bd/isbn/978478

posted at 22:59:16

@nekonoizumi

「…フィンランドで林業を語る際、林業関係者、行政担当者、一般市民までもがよく口にするフレーズがある。それは、「フィンランドでは、1年間に樹木が成長する量を計算し、その成長量を超える伐採はしないよう厳格に規定されているので、森林資源が枯渇することはない」。…」

posted at 23:01:47

@nekonoizumi

「…だから持続可能な林業を推進していると言われるのだが、その実態は、無謀な排水事業による植林とその後の皆伐、そして一斉造林を繰り返す大規模な林業である。
実は、この森林施業が機能しているのは南フィンランドだけで、北部のラップランドでは、皆伐後、一斉造林をして…」

posted at 23:01:48

@nekonoizumi

「…四半世紀が経つにもかかわらず、木が全く生えてこない荒れ地がひろがる。

本書はそんなフィンランドの森と林業の実態について告発した本である。確かに本書に掲載された写真からは、森と湖の美しいフィンランドは実感できない。荒れ地に数本だけ立つ細いアカマツや湖に流れ込んだ泥炭、…」

posted at 23:01:48

@nekonoizumi

「…100ヘクタールを超える皆伐地など、絶望的な森の姿ばかりである。
また本書では、皆伐と一斉造林を繰り返すフィンランド林業の形が生まれたのは、ロシア(ソ連)との冬戦争に負けたためだと説明されている。つまり賠償金を支払うために、森の木を伐ってお金にしたというのだ。…」

posted at 23:01:49

@nekonoizumi

「…ところが近年、こうした大規模なフィンランド林業の在り方に疑問を持つ人々が出てきた。本書を執筆したジャーナリストも疑問を持つ者たちである。彼らは、森林学の研究家、林業家、森林所有者、環境問題の活動家、ハンター、ラップランドの原住民であるサーミの人びとなど、…」

posted at 23:01:49

@nekonoizumi

「…森に関わる多くの人たちにインタビューして、フィンランドの森の現状を世に知らしめようと試みたのである。
2019年5月の発売後、ノンフィクションとしてはフィンランドでは異例の売れ行きで重版となった本書は、2019年のフィンランディア文学賞ノンフィクション部門を受賞した。…」

posted at 23:01:49

@nekonoizumi

「…まさに、フィンランドの不都合な森と林業の真実について告発した一冊である。」

posted at 23:01:50

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