2022年7月28日に紹介した 藪本 勝治/著 「日本史研究叢刊44 『吾妻鏡』の合戦叙述と〈歴史〉構築」についての記事です。
書誌情報
タイトル | 日本史研究叢刊44 『吾妻鏡』の合戦叙述と〈歴史〉構築 |
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著者 | 藪本 勝治/著 |
出版社 | 和泉書院 |
ISBN | 978-4-7576-1043-9 |
価格 | 6,600 円 (10% 税込) |
発売予定日 | 2022年8月9日 |
サイズ | A5 判 |
ページ数 | 328 ページ |
Cコード | C3321 (専門, 全集・双書, 日本歴史) |
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目次あり。「鎌倉幕府の歴史を記す『吾妻鏡』は、単なる事実の記録ではない。巧妙に織りなされた文脈を読み解き、その構想と方法を明らかにする。…」
⇒藪本勝治
『『吾妻鏡』の合戦叙述と〈歴史〉構築』
和泉書院 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784757610439… https://www.izumipb.co.jp/book/b609098.html…
posted at 23:13:48
「…『吾妻鏡』は、鎌倉時代の東国を活写する稀有な史料であり、また幕府を支えた家々の勲功譚の集合体でもある。しかし、そもそも歴史を物語ることは、情報を取捨選択し、接合し、あるいは言葉を補って文脈を形成する、きわめて創作的な営為である。ましてや政治的意図をもって編纂された…」
posted at 23:14:45
「…『吾妻鏡』の記述は、単なる事実の記録ではなく、編纂時点から過去を語り直そうとする歴史叙述として読み直されねばならない。どのような構想に基づき、どのような方法を用いて、幕府の〈歴史〉を構築しているのか。そこにはどのような政治的思想的態度が反映されているのか。…」
posted at 23:14:45
「…そして、源氏将軍家から北条得宗家へと幕府の統治者が移行するねじれを、どのように正当化しているのか。巧妙に織りなされた文脈を読み解くことにより、合戦叙述を軸に忠臣たちの活躍と神仏の加護を描いて頼朝・泰時・時頼の絶対性を語る、軍記物語としての相貌を明らかにする。」
posted at 23:14:46
序章 『吾妻鏡』と〈歴史〉の構築
一 「北条氏の為に曲筆す」――近世〜明治期の研究史
二 歴史叙述としての再把握――近現代の研究史
三 合戦叙述による〈歴史〉構築――本書の企図
四 本書の概要
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posted at 23:20:35
…
Ⅰ 頼朝と忠臣たちの関東草創
第一章 令旨到来――冒頭部の構成とレトリック
第二章 関東草創――頼朝の貴種流離譚と忠臣たち
補説1 「貴種流離譚」とは何か――利己と歓待の文学史
第三章 野木宮合戦――北関東支配の起源
第四章 奥州合戦――奥州支配の起源
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posted at 23:20:36
…
Ⅱ 北条得宗家による政道継承
第五章 和田合戦――実朝と泰時の政道継承
第六章 実朝暗殺――『吾妻鏡』の編集方法と成立背景
第七章 承久の乱――盟主泰時の誕生
第八章 宝治合戦――家々の〈歴史〉の交差点
終章 『吾妻鏡』後半の歴史叙述
初出一覧
あとがき
『吾妻鏡』記事索引
posted at 23:20:36
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