旅するナラティヴ

2022年12月8日に紹介した 大沼由布/編集,徳永聡子/編集 「旅するナラティヴ」についての記事です。

書誌情報

タイトル 旅するナラティヴ
著者 大沼由布/編集,徳永聡子/編集
出版社 知泉書館
ISBN 978-4-86285-377-6
価格 4,950 円 (10% 税込)
発売予定日 2022年12月13日
サイズ 菊判
ページ数 304 ページ
Cコード C3090 (専門, 単行本, 文学総記)

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@nekonoizumi

目次あり。「遥か『オデュッセイア』の時代から,旅すること,移動することは文学に不可欠な要素であった。移動が盛んであった中世ヨーロッパ社会でも,…」
⇒大沼由布,徳永聡子編
『旅するナラティヴ 西洋中世をめぐる移動の諸相』
知泉書館 www.hanmoto.com/bd/isbn/978486 www.chisen.co.jp/book/b610581.h

posted at 23:50:24

@nekonoizumi

「…旅の記録は巡礼記や旅行記,愛や冒険を描く中世ロマンス,聖人伝,年代記,百科事典など様々なジャンルの作品に記された。
今ここに,中世英文学の気鋭の研究者が集い,イングランドにおける多様なナラティヴ(語り)を繙いて,言語の併用,文化交流,思想の流動,写本の伝播も含めた…」

posted at 23:52:08

@nekonoizumi

「…広義の移動という視覚から中世社会に光を当てる。

第Ⅰ部「聖なるものと旅のナラティヴ」では,旅行記や聖人伝など物理的な移動に関係する記述や写本の挿絵などの分析を通し,移動にどのような思想や事情が伴い,何をもたらすのかを浮き彫りにする。…」

posted at 23:52:08

@nekonoizumi

「…第Ⅱ部「越境とアイデンティティ」は,ラテン語から英語やフランス語など俗語が使用される多言語社会の中で,移動がアイデンティティや文化の形成といかに結びつき,影響したのかを明らかにする。

第Ⅲ部「異端と正統の境界」は,歴史文書やキリスト教神学書,宗教書の緻密な解析を通して,…」

posted at 23:52:09

@nekonoizumi

「…中世人の精神的な移動の有りようを描く。

第Ⅳ部「マテリアリティからみる移動」は写本や初期刊本を取り上げ,書物の伝播や受容の問題を論じる。…」

posted at 23:52:09

@nekonoizumi

「…本書は個々のテーマを分断せず,各章が有機的に結びついて,ナショナリティの形成や異文化交流など,現代の課題にも豊かな示唆を与える独創的で良質な共同論集。」

posted at 23:52:10

@nekonoizumi

はじめに(大沼由布)

第Ⅰ部 聖なるものと旅のナラティヴ
1 体と心と言葉の旅――英仏版『マンデヴィルの旅行記』とイングランド像(大沼由布)

2 境界を越えて旅した聖グースラークと『聖グースラーク伝』(石黒太郎)

3 中英語聖人伝における移葬のナラティヴ(菅野磨美)

posted at 23:55:41

@nekonoizumi


4 内なる目で辿る聖地――リンカン・ソーントン写本における受難瞑想とエルサレムへの仮想巡礼(杉山ゆき)

5 初期近代イングランドの旅行記における描写の視点――エルサレムの記述を中心に(髙橋三和子)

posted at 23:55:42

@nekonoizumi


第Ⅱ部 越境とアイデンティティ
6 彼我の境の想像と越境――中英語ロマンスにおける地理的移動とアイデンティティの形成(趙 泰昊)

7 曖昧な国境――旅と自己同一性の揺らぎ(小川真理)

8 ジョン・ガワーのバラード連作――詩的対話へのいざない(小林宜子)

posted at 23:55:42

@nekonoizumi


第Ⅲ部 異端と正統の境界
9 放浪する説教者ジョン・ボール――ロラード派直前の異端(赤江雄一)

10 ここが無限だ,ここで跳べ――レジナルド・ピーコックと神の存在証明(井口 篤)

11 改変されたカテキズム――ホプトン・ホール写本の『一般信徒のための教理問答』(西川雄太)

posted at 23:55:43

@nekonoizumi


第Ⅳ部 マテリアリティからみる移動
12 越境するメメント・モリ――中世末期のロンドン周辺における往生術写本の移動と受容(新居達也)

13 教訓的テクストの移動とミセラニー写本の文化的解釈の可能性――15世紀ノリッジの商人が所有していた2写本の新たな考察(工藤義信)

posted at 23:55:43

@nekonoizumi


14 世界に散らばる装飾写本――マンスフェルト祈禱書を辿って(池田真弓)

15 海を渡った聖ロクス――初期刊本にみる疫病の聖人崇敬(徳永聡子)

おわりに(徳永聡子)
松田隆美先生ご著作・論文一覧(菅野磨美)
索引
執筆者紹介

posted at 23:55:44

@nekonoizumi

「第Ⅲ部 異端と正統の境界」の強さ。 twitter.com/nekonoizumi/st

posted at 23:56:11

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