幕末維新期大名家における蒸気船の導入と運用

2022年4月8日に紹介した 坂本 卓也/著 「幕末維新期大名家における蒸気船の導入と運用」についての記事です。

書誌情報

タイトル 幕末維新期大名家における蒸気船の導入と運用
著者 坂本 卓也/著
出版社 清文堂出版
ISBN 978-4-7924-1499-3
価格 7,040 円 (10% 税込)
発売予定日 2022年4月20日
サイズ A5 判
ページ数 236 ページ
Cコード C3021 (専門, 単行本, 日本歴史)

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@nekonoizumi

目次あり。「ペリー来航を機に、加賀前田、芸州浅野、長州毛利家といった諸大名家は、幕府以上に白紙の状態から蒸気船という西洋文明の粋を導入した。しかし、中古品であったり、逆に新機軸すぎて…」
⇒坂本卓也
『幕末維新期大名家における蒸気船の導入と運用』
清文堂出版 www.seibundo-pb.co.jp/index/ISBN978-

posted at 00:00:56

@nekonoizumi

「…故障時の対応に在来型以上に苦慮したり、石炭補給等の問題にも難渋した。これらの幕末から明治初頭、ひいては明治中期の煉炭導入問題に至る試行錯誤と悪戦苦闘から、日本の近代化の一面を描く。」

posted at 00:01:12

@nekonoizumi

序章
第一章  芸州浅野家における軍備増強と蒸気船導入過程
第二章  加賀前田家における西洋艦船の導入と運用構想 ―「理想」から「現実」へ―
第三章 芸州浅野家における蒸気船運用
第四章 長州毛利家における蒸気船運用

posted at 00:02:55

@nekonoizumi


第五章  幕末期における蒸気船運転と蒸気機関 ―加賀前田家の発機丸を事例に―
  はじめに/発機丸航海記録に見る航海の実態/発機丸の蒸気機関について/おわりに

終章
あとがき
索引

posted at 00:02:56

@nekonoizumi

「蒸気船はこの当時、確実な人の移動・物資輸送の手段として、すでに実用化されていた。例えば、土佐の場合で見ても、高知の浦戸を発した蒸気船は、淡路島を東回りで迂回し、一昼夜で大坂港に着く。そこから京都までは一日の行程である。慶応期に、薩摩島津や土佐山内、それに芸州浅野など…」

posted at 00:04:57

@nekonoizumi

「…西南の諸大名家が京都政局に深く関わるにあたって、蒸気船は不可欠の手段であった。象徴的に言えば、蒸気船がなければ、土佐の「大政奉還」建白など成立しなかった、と言えようか。

 さて、そうなると次なる重要な着眼点は、徳川幕府にせよ、諸大名家にせよ、…」

posted at 00:04:58

@nekonoizumi

「…蒸気船の運用技術をどのように習得し、また実際に蒸気機関を運転し得ていたのか、あるいは機関を修理できたのか、さらには燃料となる石炭を恒常的に補給できたのか、といった運用に関する具体的な諸問題である。

 これらの課題を、はじめて総体として、正面から論じた著作が本書である。…」

posted at 00:04:58

@nekonoizumi

「…とくに加賀前田家の発機丸を事例として取り上げた第五章では、蒸気機関を運転する際の蒸気圧のデータが分析されている。これまでの研究では言及されていなかったというが、これには著者が二十代の頃に、国立大学の大学院理学研究科修士課程を修了していることが、大きな力となっていよう。…」

posted at 00:04:59

@nekonoizumi

「…文科系の出身者には、「二段膨張機関」や「表面復水器」といった純粋に技術的な問題は、用語を見ただけでも敬遠したくなりそうなことだからである。」

posted at 00:04:59

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