目次あり。「『源氏物語』、『今昔物語集』、『雪女』、『舞姫』……。時代を超えて愛される名作には、印象的な「闇」の場面が登場することが多い。…」
⇒中野純/スケラッコ イラスト
『闇で味わう日本文学 失われた闇と月を求めて』
笠間書院 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784305709554…

posted at 23:54:30

「…目の前の人の顔も見えない闇とほのかな灯り、怪しいモノの存在を感じさせる山道の真っ暗闇、夜を明るく照らす神秘的な月の光など、人工的な明るさに慣れた現代人にはなかなか想像しにくいものもある。

そんな文学作品の闇の舞台を“闇案内人”である著者が実際に歩いたり、…」

posted at 23:55:03

「…暗くした室内で線香花火を楽しんだりと、五感をフルに活用して雰囲気を体感。
時に恋人たちの逢瀬や詩情を盛り上げ、時に幽玄味に彩られた怪異・伝承を生み出した「闇」という物語装置にスポットを当て、作品世界をより深く楽しむ新しいアプローチを紹介してくれる。…」

posted at 23:55:03

「…夜の小倉山登山から平安時代の肝試し跡地の散策、古の灯り・油火を身近なもので再現してみたシミュレーションまで盛りだくさんの16章からなる、ユニークな「日本文学体験案内」」

posted at 23:55:03

第一章●肝試しの歴史―闇と戦うツワモノたち
（『大鏡』、『十訓抄』、『今昔物語集』、『吾妻鏡』）

第七章●月の飲みかた、捕まえかた―月遊びの世界
（土井晩翠「荒城の月」、西行『山家集』）

第八章●雪女は水女―小泉八雲の闇を歩く
（小泉八雲『雪女』）
…

posted at 23:56:36

…
第十三章●よばいの闇といにしえの透明人間（二）―松の照明を嗅ぐ
（『今昔物語集』）

第十五章●昔の街灯は火の鳥だった！―舶来の闇を照らす
（芥川龍之介『舞踏会』、森鴎外『舞姫』）

第十六章●おとめの百夜連続単独ナイトハイク―闇富士に恋した娘
（乙女峠の伝説再話）
等々

posted at 23:56:37