目次あり。「あなたの頭の中の声は、どんなスピードで語りますか？ 脳内の語りをつねに使って思考しているにもかかわらず、私たちはこんな素朴な問いにさえ…」
⇒チャールズ・ファニーハフ/柳沢圭子訳
『おしゃべりな脳の研究 内言・聴声・対話的思考』
みすず書房 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784622090779…

posted at 23:09:26

「…答えられない。本書は、内なる声（内言）や聴声（幻聴）の本質を追求し、それらと思考や意識との関係を捉えなおす試みだ。
◆読めば、内言や聴声経験の想像を超える多様さに、まず驚かされる。脳内の「声」は当人の声に似ているか、完全な文章で語るかといった一般的性質はもちろん、…」

posted at 23:10:22

「…スポーツ選手のセルフトーク、聾者の場合、小説家が登場人物の台詞を綴る場合、黙読、fMRIで捉えられる特徴など、内言や聴声があらゆる方向から調べられている。「声」の経験の圧倒的な多様性の前では、私たちの多くが日常的に経験している脳内の語りと、…」

posted at 23:10:23

「…「病的」とされてきた聴声の線引きも色褪せはじめる。
◆「多くの人の内言には、ほかの声が満ちあふれているのである。」「私たちは聴声経験の聴覚的性質にこだわるのをやめて、見過ごされてきた事実に目を向けるべきである。まず、声は交流できる存在だということ。」…」

posted at 23:10:23

「…これらは、「対話的思考」と呼ぶべき人間の思考の本性への手がかりであると著者は言う。かつてピアジェ、ヴィゴツキーといった偉大な心理学者たちも、内言や聴声を意識の本性についての大きな手がかりとした。読み進めるほどに心を奪われる、ユニークな探究の書。」

posted at 23:10:23